朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

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ペレルマン

一応一般のニュースにも出ているようだから知っている人も多いと思うが,ポアンカレ予想を解決したとされるペレルマン氏がフィールズ賞を辞退した. それどころかすでに研究所もやめ,わずかな貯金と母親の年金だけで細々と暮らしているらしい.

そもそも論文もインターネットに出しただけで論文誌にも投稿していない. 地位や名声,ましてお金になど全く興味がないという仙人のような研究者である.

asahi.com に載っていたニューヨーカー誌のインタビュー記事によると,「自分の証明正しければ賞不要」とのことで,ある意味かっこよすぎる. さらに,
「私は数学界から引退した。もうプロの数学者ではない」「有名でなかった頃は(数学者の職業について)何を言っても大丈夫だったが、有名になると何も言えなくなってしまう。だから数学を離れざるをえなかった」という背景もあるらしい.

でも,
『同氏が論文を発表した後、それに基づき他の数学者が発表した論文に対し「自分にはどんな新しい貢献なのかはっきりしない」と不快感を表明。自分の研究を土台にした業績合戦が繰り広げられる状況になじめない気持ちを示唆した。』
などとある辺りは一応自分が達成すればそれで他人がどうしようと勝手と思うほどの広い度量はないみたいである.

さて,ポアンカレ予想やリーマン予想など,数学では極めるべき頂上がある程度はっきり見えている. コンピュータサイエンスとかだと,すべてを投げ打ってまで達成すべき頂上というのはなかなかない. P=NP?問題などはあるが,ある意味特殊でまじめに取り組んでいる研究者などそれほど多いとも思えない. 世の中の役に立つという意味では何らかの達成感が得られることもあるかもしれないが,IBIS関連研究の場合,それもかなり微妙である.

それにしてもこのニュース自体は一般的なインパクトが非常に低い.
だれだれが国民栄誉賞を辞退したというようなときは大見出しで報道されるのに. いつも思うが数学の世界は一般の世界とかなり隔絶されている気がする.


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