朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

IBIS2010

先日開催されたIBIS2010は空前の300名を超える御参加をいただき,大盛況のうちに終わることができました.
持橋さんのブログをはじめ,感想などは朱鷺の杜wiki@shima__shima さんがまとめてくださっているのでそちらもご参照ください.

また,御参加頂いた方にはアンケートにお答え頂ければ幸いです.
今回の開催も昨年のアンケートの結果をいろいろ反映させましたが,IBIS は参加者が作り上げていくものだと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします.

今回私は共同実行委員長をさせてもらいまいしたが,実際は福水さんが細かいところまで気を配った運営をしてくださって,私のいい加減さを補ってもらえました.
また,福水さんの秘書さんがスーパー秘書さんで大会の成功には大きな力となりました.
(初日には統数研の秘書さんが3人も受付していただき大いに助かりました)
産総研側も秘書さんには名札作りやランチマップ作りなど準備に多大な助力をいただきましたのでここに感謝の意を記したいと思います.

そしてもうひとつ大きな力となったのはアルバイトの学生さんです.
当初関連する研究室ではなかなかアルバイトの学生さんが集まらず苦労したのですが,早稲田の村田先生を通じて @koh_t さんが twitter をはじめいろいろな手段で学生さんを集めてくださいました.
ほとんどの方が初対面ということもあり(一部の学生さんが実は私の非常勤の授業の履修者だった方もいるようですが)最初のうち名前を間違えたり,うまく仕事の配置ができなかったりしてご迷惑をおかけしましたが,学生さんたちが自律的に働いてくれて助かりました.
初日は早朝につくばから駒場まで慣れない電車で行ったのもあってあまり調子がよくなかったのですが,学生さんたちといろいろ働いているうちに気合いが乗ってきて具合が悪いのも忘れてました.

ところで,今年から IBISML 研究会の発足に伴い開催形態がかなり複雑になりました.
統数研と通信学会が共催の IBIS ワークショップと,通信学会が主催の IBISML 研究会の併催ということで,いろいろな事情ではっきり切り分ける必要があるものの,参加者の方にあまり意識させることがないように苦心しました.
開催形態については今後いろいろ議論があるところだと思います.

あと運営について書いておくべきこととして ustream などによるネット中継という話があります.
これは私自身は企画当初からかなり意識はしていて,要望もあったらしいのですが,ノウハウやマンパワー,それに許諾や主催者の意識の問題などもあり難しいということで断念しました.
ただ,9月の PRMU の共催では部分的に試みもありましたし,メリットも大きいものだと思うので,今後は議論を避けては通れないところだと思います.


中身についてはプログラム委員長の持橋さんをはじめPCメンバーの方々のご尽力ですばらしい企画セッションばかりでした.
以前から私がこのブログや口頭で言っていた勝手なことを持橋さんが非常にいい感じで拾ってくださって,マニアックな中にもバランスよく配分されていたと思います.

大まかに言えば最初の二日間は数理的に深い情報論的学習理論のコアとなる部分,そして最終日は融合分野として裾野を広げようとするこれも IBIS の重要な部分という二つが両方入っていたのがとてもよかったです.

スタートは因果推論で,IBIS のみならず社会的にも非常にニーズも高く研究も進んでいるというトレンドまっしぐらのセッションでした.

個人的に一番ふるえたのは小林景さんの企画された統計数理のセッションでしたが,多端子情報も情報理論の未解決問題の宝庫ということで(それだけ手強いと言うこともありますが)わくわくするセッションでした.

量子情報のセッションでは,最近 IBM 科学賞を受賞された林正人さんがシンガポールからスカイプで中継してセッション紹介をするという面白い試みがありました.

経済と生物は,今も部分的にはかなり統計やベイズといったアプローチはあるものの,これから機械学習の手法でブーストアップできる可能性を感じました.
IBIS を機に共同研究が進むとよいなと思いました.


最後になんといっても IBIS の主役はポスターセッションで今年も(実質査読なしにも関わらず)質の高い発表がたくさんありました.
奨励賞や honorable mention のあった発表はもちろんそれ以外にもたくさん面白い発表がありました.
初日はポスターボードや椅子の配置がきつくて立錐の余地もなかった感じだったのは
申し訳なかった点です.
二日目はその反省に立って余裕のある配置にしましたが.

自分も二日目のポスター発表で多項式最適化をデータ解析の問題に適用する実験的な結果を発表しましたが,専門家の方にもアドバイスをいただけてとても有意義でした.

そもそもポスターセッションはまだまだ議論が続きそうだったのを,(無理矢理?)中断していただくような形になってしまうのは心苦しいところです.
昔の合宿形式ではほぼエンドレスで議論ができたので,昨今みなさんが忙しい状況では難しいと思いますが,たまには合宿というのも悪くないのでは思います.



なお,来年は阪大の鷲尾先生を実行委員長として開催される予定です.
来年もみなさん是非ご参加ください.

なんか今回は自分が関わったこともあってかなり賞賛ばかりの内容になってしまいましたが,特に運営に関してはいろいろ不備があったと思いますので,最初に書いたようにアンケートなどでフィードバックを頂ければ幸いです.
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