朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

カーネル多変量解析6刷お礼

カーネル多変量解析の初版6刷が5月15日付で発行されました.(中身は4刷から変わっていません.)
みなさまのご愛顧のおかげです. ありがとうございます. 
Amazon でもずっとなかったカスタマーレビューが最近1件だけですがつけていただけたのもなんとか生きながらえている一因かと思います.
今後ともよろしくお願いします.

# 追記: そういえば消費税値上げの影響で税込み価格が値上がりしております^^

さて,5月は松山で行われた人工知能学会の全国大会とDeep Learningの湘南会議というのに参加したのでショートレポートします.

人工知能学会はなんとなく怪しげだなあという先入観があってずっと敬遠してきたのですが,昨年の富山から参加しています.
まあなんだか学問として怪しい話も結構ありますが,機械学習関係の発表はかなりクオリティが高いです.
たくさんパラレルになっているので聞きたい発表が重なっていると部屋を行ったり来たりするのが大変ですが,これは贅沢な悩みですね.
最近元気がない国内学会の中では活気のある学会だと思います(国内学会もむやみとたくさん増えたのでいい加減減らせばいいと思うのですが...).
内容もいいですが,場所も温泉と地酒縛り?な感じで参加のモチベーションがわきます.

もう一つの湘南会議というのは,2011年からNIIが主導して開催している合宿形式の研究会で,今回 dropout とかで有名な Pierre Baldi を中心に企画されました. Deep Learning は機械学習のホットトピックの一つですが,私の中では一種の spam word になっているので,昨年の5月に invitation mail が来たときたぶん無意識にスルーしてしまったんだと思います. 先月統数研の福水さんにお会いした時に「あかほさんのところにも invitation 出しましたよー」というのを聞いて古いメールを掘り出して急きょ参加することになったという事情です.
まあ Deep Learning といっても日本ではほとんどそれ自体を研究対象としている人はおらず,海外からの参加者もさまざまな人たちが参加したのであまり Deep Learning ガッツリという感じではありませんでした.
ただ,自分より圧倒的に優れた方々と英語漬けな研究環境で過ごせたのはものすごく刺激になりました.
(早口でよくわからない話も多くて思いっきり消化不良気味ではありましたが)
甘利先生もフル参加でしたが78歳とは思えないほどお元気で私が修論指導を受けていた時と全然イメージが変わらないスーパーマンぶりでした.

参加者は,海外組では主催者の Pierre Baldi, Tomaso Poggio のほか Aapo Hyvarinen, Klaus-Robert Mueller, Jean-Philippe Vert, Joachim Buhmann, Shimon Edelman など20名ほど,
国内組は主催者の福水さんのほか,甘利先生,中原さん@理研,岡谷さん@東北大,栗田さん@広島大,麻生さん@産総研,杉山さん@東工大,津田さん@東大,恐神さん@IBM,Kevin Due @ NAIST, Erik De Schutter@OIST, 定政さん@NEC が参加されていました(記憶に頼っているので抜けているかも)

# 追記2: そういえば deep learning が流行っているせいか,昔高畠さんといっしょに研究していた contrastive digergence の情報幾何の論文に関する問い合わせがいくつかありました. なんかマイナー国際会議の上にリンク先が切れていたのでローカルに論文を置きました. 
Shotaro Akaho, Kazuya Takabatake: Information Geometry of Contrastive Divergence. ITSL 2008: 3-9

岡谷さんの解説記事を読むと,我々の提案している Progressive Contrastive Divergence は他の人が提案した Persistent Contrastive Divergence として知られているようです. 偶然頭文字が同じですが,研究も宣伝と発表する場所が大切だということですね.
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新年度

毎度のことですが,久々の更新です.すみません.

うちのグループでは久々の新人,兼村さんを迎えました.
それ以外にも,科研費新学術研究スパースモデリングのポスドクとして昨年末から来られている荒木さん,サバティカルで短期滞在中の福永さん,と若い人たちが増え,フレッシュな新年度となっています.
私も若い人たちから刺激を受けてまだまだ頑張っていきたいと思います.

さて,電子情報通信学会誌の今月の特集が「データを読み解く技術──ビッグデータ,e-サイエンス,潜在的ダイナミクス──」ということで,麻生さんが編集担当でそうそうたるメンバーが執筆しており一読の価値ありです.

あと,以前献本いただいた,弁当屋の統計技師の続編となるとある弁当屋の統計技師2も献本いただきました(もうかなり前になりますが).ありがとうございます.

今回は因子分析や分散分析というなかなか高度な話をラノベ風ストーリーにすることに挑戦しています.
ラノベで統計入門したい人ってそんなにいるのかなあとか思っていたのですが,Amazon のレビューがたくさんついているのを見て,私が知らないだけで結構需要が大きいということを知りました.

書こうと思っていて書き忘れたので追記:

フレッシュな人を増やす運動の一つです.
昨年度から東工大の知能システム専攻で連携教員をやっているのですが,当研究室での研究に興味のある方はお気軽にあかほまでご連絡ください.
すずかけ台とつくばが遠いので,ちょっと変則的な感じにはなってしまいますが,すずかけ台の方は渡辺澄夫先生のところに間借りする形になっており,できるだけ不便がないようにいろいろ工夫はしたいと思っています.

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