朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

カーネル多変量解析7刷お礼&近況報告&面白そうな本

5月25日付でカーネル多変量解析の7刷が発行されましたのでお礼方々ご報告申し上げます.

気づいてみるとこのブログも前回更新してからほぼ1年更新してませんでした.
前回は6刷のお礼で今回が7刷のお礼.
ほぼ増刷のお礼ブログの感がありますが,絶版されるまでは続くでしょう.
この間にもAmazonレビューが一つ増えました(ほめ過ぎですがヤラセではありません^^;).
一方,先日 Facebook で突然友人から「同僚がこの本で勉強してた」というコメントをもらって冷汗出ましたがうれしかったです.
これからもみなさんご愛顧の程よろしくお願いします.
(ちなみに4刷からは誤植もそのまま放置していますので本屋さんとかで古い版が置いてあっても違いはありません.)


さて,1年も経つといろいろなことがありますが,身の回りの話を書くと,ちょっとだけ所属が変わりました.
産総研は中期計画の第3期というのが終わって4月から第4期というのに突入したのですが,その際に再編が行われて,
私が属している情報数理研究グループはメンバーはそのまま人間情報研究部門というところに属すことになりました.
上の名前はコロコロ変わりますが.情報数理という研究室で25年変わらずずっとやってきたので,上の方で何が起きても関係ない感じです.

ただ,昨今の人工知能やビッグデータなどのブームで産総研も遅ればせながら人工知能研究センターというのが5月に発足しまして,私も片足だけ突っ込んでいます.なんとなく機械学習分野では研究のスピードが速くなっているというイメージを持っている人が多いようですが,理論的なところとか基本のアルゴリズムなんかはそんなに速く進んでいるわけではないと思っているので,あまりブームに巻き込まれずマイペースでやりたいなと思っています.


最後に機械学習関連で面白そうな本もこの1年いろいろ出てきたので少しリストしておきます.

甘利先生の情報幾何の新展開
数理科学の連載に加筆修正を加えたもの.情報幾何に関する定本の一冊になるでしょう.
本当はもっと分厚い本でがっつりしたのが望まれるところですが,出版業界もなかなか厳しいのでそんなにマニア向けの本は出せないでしょうね.
ちなみに英語版が企画されており,そちらは誤植なども直っているとのうわさもあります.

それから,ヘイスティ本の翻訳:統計的学習の基礎
ビショップ本よりやや翻訳チームが若くなっています.
これの原著はかなり昔がっつり輪講しましたが,行間を相当読む必要のある本で,手元に現物がないのでその辺り配慮があるのかどうかがよくわかりません.単なる翻訳だとするとビショップ本よりは少しとっつきにくいかも.でも個人的にはビショップ本より好きな本です.

最近,杉山さんを中心に若手の方々が出された本:機械学習プロフェッショナルシリーズ
これも手元になくてパラパラっと見ただけですが,プロフェッショナルといいつつそれなりに初学者向けの配慮はされているようです.岩波本と違って(?)予告されているシリーズがちゃんと出ていきそうです.岩波本よりもページ数も少なめなのでその分著者の負担も軽いというのもあるかもしれません.
上記リンクは東北大の岡谷さんのディープラーニングの本で,ブームなので結構売れそうです.ほかにもNTT・CS研の岩田具治さんのトピックモデルなんかも面白そうです.トピックモデルでは東大中川研の佐藤一誠さんのトピックモデルによる統計的潜在意味解析というのも出ていて,この分野の注目度の高さを表していますね.

かくいう岩波本にも乱数生成と計算量理論というシリーズ5冊目がようやく登場.これまた手元にないのでわかりませんが,最初は私の本と色が同じ?かと思ってしまいましたが並べてみるとこちらはやや紫がかった色です.
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テーマ:心・脳・言葉・人工知能 - ジャンル:学問・文化・芸術

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