朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

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勉強会のすすめ ---「樺島君とゆかいな仲間たち」の思い出

しばらく前の神経回路学会誌に神経回路学会20周年ということで,
分野を代表する方々がいろいろな思い出を書かれていました.
われわれの年代では本村さん(産総研)が昔の話を書いていたので
私も昔話を書こうと思います(私の名前も出てきて感謝です>本村さん).

こういう話は年寄りじみてて一度没にしかけたのですが,
何かしらの意味はあるかもしれないと思い直して投稿してしまいます.

かつて,一部の人に伝説的となっている「樺島君とゆかいな仲間たち」
という勉強会のような集まりがあり,私の研究人生にも大きな影響がありました.

それ以前の背景として,90年代半ば頃,通産省の
「リアルワールドコンピューティングプログラム」(略称 RWCP)というものがあり,
その中で「確率的知識の利用ワークショップ」という理論系の研究会を,
当時電総研の大津さんや麻生さん,理科大の上坂先生などを中心にやっていたのが
ちょうど96年頃まででした.

その後97年頃になって,理研の村田さん(現・早大)の呼びかけで,まだリコーにいた
福水さん(現・統数研)と樺島さん(東工大)を中心に若手の会のような
ものとして企画されました. そんな関係で私にもとりあえず声をかけて頂き末席を汚させて
いただいたわけです.
ちょうど理研関係で岩本町の科振費の会議室が使えたので別名岩本町ミーティングとも
呼ばれていましたが,当時から抜群の存在感の樺島さんの名前を取って「樺島君とゆかいな仲間たち」
という名前になりました.
99年ぐらいまで続きましたがみなさん忙しくなってきて自然に終了しました.

メンバーは理研からは中原さん&池田思朗さん(現・統数研)が加わり,渡辺澄夫さん(東工大),
本村さん(産総研)などもいました.
内容としては独立成分分析やTAP平均場近似の話から特異点の学習理論の話,グラフィカルモデルや
アンサンブル学習などまさに研究が大きく発展していこうとしているテーマを間近で
聞けたのは非常に有意義な体験でした.
自分自身はあまり貢献していない気がするのが少々残念ですが.

人数はだいたい総勢でも10名前後で,今思うとちょうどいい規模でした.
やはり密な議論をするには高々10人程度が限度だと思います.
それ以上の人数で,しかもあまり知らない人の集まった研究会とかだとどうしても遠慮が出て
若者が自由に発言したりするのははばかられます.
当時はそれこそ朱鷺のように絶滅危惧種の研究者たちだったので,
集まっても人数は知れていました.
今は時流に乗っているので同じ世代に限定してもすぐに大人数になってしまう危険が
あり,オーガナイザが力量を問われる難しい時代ですね.

以下に機械学習関係で私の知っているものを挙げておきます.ほかにもたくさんあるでしょうが.

・東工大の杉山さんなどを中心とした T-PRIMAL

・関西だと大羽さんや持橋さんがやられているというサークルK

・twitter で私がフォローしている人の参加者の多いR の勉強会 Tsukuba.R
つくばでやっているにも関わらずまだ参加できたことはありませんが.

・ビショップ本の勉強会もいろいろなところで行われているようです たとえばこれ:生駒読書会
これも北千住まで行けば近そうなんだけど...

勉強会のメリットはいろいろあると思いますが,研究のモチベーションが高まるというのが
私には一番大きかったと思います.
孤独に部屋に籠もってリーマン予想を考える,というタイプの人は一人でもモチベーションを
高め続けられるでしょうが,凡人ではついつい怠けてしまい,研究も停滞してしまいます.
ところが勉強会とかだと不思議なことにいくらでも集中力が持続できるのですね.

職場の中に近い分野の研究者の人がいる場合には特にこういう勉強会みたいなものは不要なのかも
知れないですが,なかなか同世代で近い人というのは少ないものです.
年配の権威ある先生(上司)から教えを受けたり,ずっと年下の若い人を教育したりするのも,それは
それで非常に意義あることなのですが,プライベートな話をしたりできるもっとも気楽
なのは同世代ではないでしょうか(当時はアフターの飲み会で車の話ばかりしていた気がします).

あと,あまり組織などからオーソライズされない自由な雰囲気で集まれるものというのも必要な
要素かも知れません.

以上,私個人の経験をもとに勉強会への参加のお勧めでした.
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