朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

新年のご挨拶+応用数理ハンドブック+IBIS2013+ICDM2013

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

だいぶ日数が空いてしまいましたが、秋から12月までいろいろと立て込んでいてブログを更新する余裕がありませんでした。
年も明けて少し気分も入れかわったところで、去年の話をいくつかまとめて報告。



まずは本の宣伝。

11月に応用数理ハンドブックという本が朝倉書店から出ました。
一項目2~4ページで解説する事典のような本です。
機械学習については東工大の杉山さんがとりまとめをされていて、私は「パターン認識」ということで2ページ書かせていただきました。
(最初4ページもOKだと思って4ページ書いたら出版社の人にダメって言われて泣く泣く2ページに縮めましたw)

朝倉書店のHPにある宣伝をコピペ

数値解析,行列・固有値問題の解法,計算の品質,微分方程式の数値解法,数式処理,最適化,ウェーブレット,カオス,複雑ネットワーク,神経回路と数理脳科学,可積分系,折紙工学,数理医学,数理政治学,数理設計,情報セキュリティ,数理ファイナンス,離散システム,弾性体力学の数理,破壊力学の数理,機械学習,流体力学,自動車産業と応用数理,計算幾何学,数論アルゴリズム,数理生物学,逆問題,などの30分野から260の重要な用語について2~4頁で解説したもの。


学習関連では神経回路と数理脳科学でも関連する話が書かれています。
大きい本なので値段もそれなりですが、応用から数理までわりとユニークなまとめ方をしていると思うので、関連する分野に興味のある方にはお勧めです。
研究とは関係ないのですが個人的には折紙工学がツボでした。

ネットには詳細な目次は出ていなくて、私が買った現物も職場にあるので明日にでも追記欄に関連する目次を載せておきます。(追記しました)



さて、次は11月に開催された IBIS2013について。
会議の詳細は神嶌さんが朱鷺の杜wikiにまとめているのでそちら(http://ibisforest.org/index.php?しましま/IBIS2013)を参照してください。
ここではあまり中身と関係なく独断的な感想のみ書きます。

まず去年に引き続き今年も東京に3日間通ってそれだけでかなり疲れました。
東工大(大岡山)だったのでまだ救われましたが、ふだん長時間通勤しなれていない身には結構つらかったです。
個人的にはその後も理研に3日通ったり、東工大すずかけ台に2週連続で朝一の電車で出かけたりなどが続き、それだけで年末のパワーを吸い取られてしまいました。
来年は地方開催のようなので少し楽になるかな?

全体的にはオーガナイズドセッションが充実していて、むしろ「ちょっと多過ぎでは?」と感じました(気合入りすぎ?)。
ビッグデータやディープラーニングといった今時の話題を散りばめて人もたくさん集まっていましたが、IBISの主役であるポスターセッションが場所も時間もオーガナイズドセッションに押され気味だったような気がします。
ただ、ポスタープレビューが復活したのはうれしかったです。ポスター会場が狭いのと、人気のあるポスターはなかなか話が聞けないのでとりあえずポスタープレビューで概要を聞いておくだけでも有用でした。

ビッグデータのパネルは「大御所そろえました!」って感じでしたが、もっと若い人たちに過激なことをしゃべってもらうというのもよかったのではないかと思いました。

あと、私は出ませんでしたがお金を取ってチュートリアルをやったのも新しい試みで、好評だったようです。一部の講義はマニアック過ぎという話も聞きましたが、まあそれはそれで IBIS らしくていいですね。



最後はアメリカのダラスで行われたICDM2013の報告。ICDMはデータマイニングの主要会議の一つで、私ははじめて参加したのですが、神嶌さんと連名でワークショップに出していたので勉強方々行ってきました。

ダラスはテキサス州ということでなんとなく漠然と温暖なところに行くイメージでしたがこれがとんでもないことに。
確かに会議の数日前までは最高気温26度前後という暑そうな気温でしたが、会議が始まるころにスノーストームが吹き荒れ、飛行機の便が乱れまくりました。 
私はサンフランシスコ経由で行ったのですが、幸いにも飛行機は少しの遅れで到着。
ところが、ダラスに着いてみると、町中が雪景色で、しかも氷点下で道路が凍結しまくり。
暖かい地方なので車もスタッドレスとか全くはいていないようで、タクシーもほとんど走っていない状態(鉄道なども全面アウト)。
かろうじて空港で知り合った ICDM 参加者の人と数少ないタクシーに乗り込んで行くも、立ち往生している車が続出で大渋滞。
通常30分程度で行くところが2時間半もかかってやっとホテルに到着しました。
後で聞いたところによると東大の山西先生など5時間以上かかったということもあったようです。

それで私の共著者の神嶌さんですが、ミネアポリス経由で来る予定が、ミネアポリスからの便は早々に欠航が決定。
ワークショップでの発表を翌日に控えていたので間に合うのかなあと思っていたら、なんと翌日も欠航に…
というわけで急きょ私が代理発表することに。
神嶌さんから資料をメールしてもらい、自分でも簡単な資料を作ってなんとか発表しました。
しかし、そもそもワークショップに間に合わない人たちが続出して、開始時間をずらしたりして、それでも invited talk がキャンセルになるなど大混乱でした。

一部始終のツイートを神嶌さんがまとめたのがこちら(http://togetter.com/li/600120)です。
なかなか臨場感あります。

町中は雪と氷で閉ざされていましたが、なんとか本会議には参加者もほぼ集まって、盛況な会議となりました。
ICDM本会議はアクセプト率が全体で2割程度とかなり厳しく、どの発表もレベルの高さを感じさせるものでした。
キーノートが「推薦システム」「ヘルスケアのプライバシー」「ネット広告」という、神嶌さんとかといっしょにやっている話に関連の深い話が多かったので面白かったです。



以下続きの追加部分に応用数理ハンドブック機械学習関連項目を追記しました.
応用数理ハンドブック 機械学習関連項目

神経回路と数理脳科学
概論 合原一幸
神経細胞の数理モデル 鈴木秀幸
神経回路の数理モデル 香取勇一
カオス神経回路 安達雅春
神経回路と連想記憶 奥牧人
神経回路と最適化 長谷川幹雄
神経回路の学習理論 村田昇
神経回路と強化学習 酒井裕
神経回路の揺らぎ 寺前順之助
神経データの数理解析 平田祥人
脳データの数理解析 冨岡亮太
神経回路の電子回路実装 河野崇
神経回路と情報幾何 甘利俊一

機械学習
パターン認識 赤穂昭太郎
カーネル法 津田宏治
グラフと学習 鹿島久嗣
統計的学習理論 金森敬文
ベイズ推定 持橋大地
行列の学習 中島伸一
密度比推定 杉山将
強化学習 森村哲郎

そのほか複雑ネットワーク,最適化,逆問題なども関連が深いと思います.
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