朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

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ibis2015感想

つくばでIBISが行われたので感想を. いろいろバックオーダー抱えていてこんなん書いている場合ではない気もするのですが という投稿を見かけてしまったので取り急ぎ書いてみます.

つくばの開催であるにもかかわらず,私はお役御免で,完全に物見遊山で参加できました.
実行委員・プログラム委員のみなさまお疲れ様でした&ありがとうございました.
(私はせめてもの貢献として,つくばのランチ情報などツイートしてました)

企画セッションは全体的に理論の話が多かったのはうれしかったです.
初日に鈴木さんの理論のセッションで幕開けし,三日目には河原さんの劣モジュラ―のセッション.
あと一つは応用よりですが最近話題のマテリアルインフォの話などを入れた津田さんのデータ駆動科学のセッション.
今年はセッション数も厳選されていた感じです.
休憩時間が設定されていないというのがなかなかストイックでした.

ポスターセッションはたっぷり時間がとってありましたが,
それでも見たいと思うような人気のポスターは人だかりができていて
順番待ちするかほかのポスターに移るかというなかなか難しい決定問題に直面しました.
なんかいい運用法ないですかね.

初日の若手セッションはパネルもあって面白い試みでした.
来年は若手 vs シニアみたいな構図のパネルにして若手がシニアをやりこめるところとかも見てみたいです.

そのほかインパクトが大きかったのはERATO代表の河原林さんのトークですね.
まとめもできているようです.
私の属している研究所のAI研究センターもまっとうに dis られておりました.
どこまでがネタトークなのかわからないので突っ込むのもどうかと思うのですが,私は特にスーパーエリート云々はあんまり共感できませんでした.
それはそれで大事な話だと思いますが,研究者の人口や裾野が広がった現代においては,
いろいろなタイプの研究者も含めてどうやって研究を進めていくかを考えていく必要もあるのかなと思います.

あと,招待講演で久々に安倍さん@IBMのお話が聞けたのも個人的には感慨深いです.
話に出てきたRWCのころはまだ駆け出しの研究者で雲の上の存在の方でした.

懇親会では研究会賞の表彰も行われ,現在いっしょに研究させていただいている村田研の高野さん・日野さんを中心とした研究(受賞対象研究には私は入っていません)と,しましまさん中心の研究(これは一応私も名前が入っている)が受賞しました.

というわけで,今年も IBIS 楽しめました(若干体調が悪くてアフターが不完全燃焼でしたが).
筑波大の推薦入試や筑波山の紅葉祭りなどとぶつかってつくばでもホテルが取りにくいという話がありましたが,
来年は紅葉時期の京都で開催らしいので日程が決まったら速攻でホテルを予約しないとまずそうです.

なお,今月12月半ばにはやはり京都でスパースモデリング主催の国際会議 HD^3 が開催されますので,
年末のお忙しい時期ですが是非ご参加ください. 懇親会には楽しいアトラクションもあるとの噂です.


最後に,ibis ポスター自分関連の発表の宣伝しておきます:

・ノンパラメトリックモデルのe混合推定とその応用: 上述の高野さんを中心とした研究で,普通の混合分布ではなくて指数の肩で混合を取るというちょっと変わった混合分布の推定の話. ノンパラ拡張までやっているのですがその説明が難しくてなかなか短時間では理解してもらうのが難しかった感じ.

・非負値行列分解の情報幾何: これも村田研のM1の奈良さんを中心とした研究.一言でいうと,トピックモデルと同じモデルで,普通のトピックモデルでは情報幾何でいう m-平坦空間に m-射影するという不自然な推定問題を e-射影にしたという話.まだアルゴリズムなども進行中の話ですが汎用性の高い話で注目度は高かったですね.

・L1正則化付きフルスパン対数線形モデルとその性能: 高畠さんが中心でやっている離散確率変数の対数線形モデルをすべてのモデルを含むフルモデルから L1 で枝刈りするというモデル.隠れ変数の導入と正則化パラメータの設定でボルツマンマシンなどに自然に制約できるという知見が売り.フルモデルに確率変数を入れるとどうなるかという点がまだ実験的にも理論的にも今後の課題となっています.

・ガウス核を用いた柔軟な超曲面あてはめに向けて: 藤木さん(福岡大)が中心でやっているカーネル法による曲面あてはめの話.これは藤木さんが産総研にいたころから取り組んでいたテーマなのですが,カーネル法のよりどころの一つであるリプレゼンター定理が成り立たないので苦労が多くなかなか進展がありませんでした.最近やっとなんとなくそのヒントとなるような話が少し出てきたので今後の展開に乞うご期待です.

・能力テスト得点の非負行列分解: 兼村さんがリクルートキャリアとの共同研究で進めている話で,非負行列分解とアクティブラーニングの話がミックスしており,様々な局面で応用可能そうな話です.この話も技術的にはまだ課題は結構残っているのでいろいろ考えていきたいテーマです.

・医学・医療用疑似データセットの構築に向けて: 城さんと進めている医療データの話.医療データは個人情報保護の観点から,病院データをもらって解析するだけでも厳しい倫理審査があって,なかなか審査に通らないという苦労があります.個人情報保護とはあんまり関係ない議論で落とされている気もするのですが,ともかくそんな苦労をしないで済むように擬似データを作って誰でも使えるようにしようという話ですが,言うは易く行うは難しで今回は中身があまりなかったので倫理審査をさっさと通して中身のある話にもっていきたいものです.
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  • 2015/12/02(水) 22:46:31 |
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