朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

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電子情報通信学会NC研究会報告

電子情報通信学会のニューロコンピューティング研究会の報告です. 毎年3月は玉川大学で,NC研究会の中でも最大級です. 時期的にも卒論や修論なんかの時期と重なり,学生さんの発表が多いです.


神経回路学会の理事会が玉川大であるので,最近は毎年来ていますが,理事の任期も今年限りなので来年からは来られないかもしれません. IBIS だと,物理・数学・工学の3種類の人種がいると以前に書きましたが,NCだとこれに生物屋さんも加わって4つどもえのわけのわからないことになってます. この壁はなかなか厚いです.後述の岡田先生@東大の話はこれをこわそうという意気込みの話です.

玉川大のNCは学生さんが多くて玉石混交という感じで,実はあまりセッションには出ておらず,知り合いとの情報交換がメインでした. 特に,倉田先生@琉球大とは玉川ぐらいでしか会えませんので,くだらない話を含めていろいろしました. 倉田先生は相変わらず仙人のような感じですが,爪を隠した鷹っていう雰囲気はありますね. 一方こちらは甘利先生のまいた豆を拾い集めている鳩って感じで,隠したくても爪がないです;;

初日は東工大の小池先生の特別講演が目玉でしたが,理事会と重なったため聞けずじまい. 前から面白い研究だと思っていたので残念.

二日目は午後の特別セッションが目玉. 岡田さんと松本先生@早稲田のどちらも聞きたかったのですが,松本先生の方はあとで予稿をチェックすることにして,岡田さんの方へ. 理論と実験をつなぐにはプラットフォームシミュレータしかない!みたいな遠大なストーリーで,ちょっと大風呂敷広げすぎ?の感もありましたが,インパクトは強かったです. 平均場近似を脳でやっていることが立証される日も近いかのようなプレゼンでした. しかし正直なところ,BP か CCCP かみたいな議論をその土俵でやるのは無理でしょう. 岡田さんの後のいくつかの講演は,結局ミクロな現象説明の理論展開で,情報処理からのトップダウンの理論と結びついている研究まではとても行っていない印象でした. 岡田さんのことだからそのうち壁も取り払われるかもしれません.

三日目はかなりIBISっぽいセッションが続きます. 実は今回原稿の締め切りを抱えていたので,内職をしながらあまり集中して聞いていませんでした. まず朝の早い時間は渡辺澄夫先生@東工大関係の特異点が目白押し. 今回は平均場近似に関する発表が多かった. なんだかよくわからなかったので,後で渡辺先生に直接聞いて,なんとなく直感的イメージはつかめました. なんか maximize とかいう処理が一段入るとベイズからはちょっと離れてしまうことなんでしょうね. 平均場の分布が真の分布なら,maximize 操作を入れてもベイズに一致するはずだから,ちょっとわからないところもあるけど. あと,MCMCの特異点の話も渡辺先生に直接聞いたものの時間切れで納得するまではいかず. 普通のMCMCの議論とは違って,分布の山の頂上が峰状になっている場合を問題にしてるんだけど,MCMCではマルコフチェーンで積分をやろうとしているので峰をまんべんなくサンプリングするのが難しくなるらしい. ベイズはボリュームで捕らえているところを maximize 操作やらマルコフチェーンなんかで,ある意味「線」で近似すると特異点のまわりでベイズの長所が失われてしまうということかな. すごく直感的な理解ですが...

特異点に限らず,NC研究会とかでも,証明の詳細とか説明されてもどうせついていけないので直感的なイメージを与えて欲しい...というのはぜいたくでしょうか. というか数学者はそういうイメージは逆に邪魔になる場合があるとかで,避けることもあるそうですけど.

それから我々の球面クラブの発表. 藤木さんはさすが授業をしなれているだけあって私なんかよりずっと発表がうまいですね. 見習いたいものです. 明快すぎたのか,最初は質問が出なかったのですが,おおばさんなどから質問が出てほっとしました.
理論はあるけどデータがないということで,実データで実験してくれる人募集中です. よろしく...というのはNCでやってもみんな理論屋さんだから集まらないよね.

午後の発表で佐賀大の山口さんという方が,ECOC (誤り訂正学習で多クラス分類する方法)の符号化の自己組織化をやっていて面白かったです. 識別器を学習することと符号化はニワトリと卵関係にあるので,どうするかが悩ましいんですが,逐次的にコード化するというアイディアでやっていてなるほどと思いました.
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