朱鷺の杜(IBIS)ブログ

情報論的学習理論(IBIS)に関する管理人の独断と偏見に満ちた意見

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神経回路学会全国大会備忘録など

今日は神経回路学会について書きます.

機械学習と現在呼ばれているものの源流の一つはニューラルネットといってよいでしょう.
会議で言えば NIPS,研究者で言えば Jordan や Bishop, Hinton といった
人たちももともとニューラルネットに主軸を置いていました.
(なお,甘利先生もそうだと思いますが,甘利先生の場合守備範囲が広すぎるので
ニューロを主軸と言うには少し抵抗があります)

現在,NIPS を見ればわかるように,ニューロという名前はついていても
内容は機械学習や統計の広い範囲までカバーしています.
これは実はもともと
「何の役に立つか分からないけど面白い理論的な話」
として,連想記憶の解析や汎化理論などがとりあえずほかに出すところもなくて,
とりあえず学習だからニューロの会議にでも出すかというノリでいろいろ
集まっていました.
かつてはそういうものを受け入れる懐の深さみたいなものがありました.
EM アルゴリズムや SVM, ICA なんかもニューロから広まっていったように思います.

ただし,ほとんどニューロと関係があるのかどうかよくわからない話がはびこりすぎた
反動で,あまりに理論的なものは排除する動きが一時期あったのも事実です.

その後データマイニングなどで機械学習が注目されたり,CDMA に連想記憶の理論が
使えることがわかったりすると,神経回路学会も再びそうしたものを受け入れるように
なってきました. 最近ではブレインマシンインタフェースや神経スパイクの統計解析
のように脳と関係のある統計的な手法も多く見られるようになってきました.

機械学習系の会議なども増えてきたので私自身は神経回路学会にはあまり出ていなかった
のですが,なんとなく自分の原点というかふるさとのようなものと思っています.
外国の会議も ICANN, IJCNN, ICONIP などに出すことが多いです.

# ただ,神経回路学会=ニューロというとらえている人が多いのも事実でしょうね

神経回路学会も20周年ということで,いろいろ企画も進められているようです.
また,関係者の方々のご尽力で学会誌も一部オンライン化され閲覧可能になりました.(巻頭言などはこちら
非常にクオリティの高い解説なども見られるので,是非アクセスしてみてください.
これによってサーキュレーションもよくなったと思いますので,論文もどんどん投稿してください.
(編集長の篠本先生@京大が非常に熱心で査読期間も短期間です)

さてここからは,昨年9月に開催された全国大会@つくばの備忘録です.
岩波本で精神的にはゆとりはありませんでしたが,なんとか無事こなせたと思います.

私は実行委員の中で広報係を仰せつかりました.

まずはweb ページの作成・管理. これは pukiwiki 設置で超手抜きですませました.
(ただし cgi などの制約が強かったので投稿システムは別に仁木さんが苦労して設置しました)

あとは,ポスターをイラストレータで作成し,印刷していろいろな先生に送付.
これはネットの印刷屋さんを使用しました.
ちなみに,ポスターで使った筑波山の写真はインターネットで著作権フリーになって
いるものです.

それからプロシーディングスの作成をしたりしました.
さすがにネットの印刷屋さんでは細かいところまで対応できなさそうだったので,
こちらはつくばの印刷屋さんに依頼.
印刷関係の打ち合わせなど,はじめての経験をいろいろしました.
ただ,岩波本の執筆のために入れた海外出張(あるいは逃避のための出張?)
などで不在がちだったので他の実行委員の方々にご迷惑をおかけしました.

さて,全国大会当日.
TX で便利になったという錯覚があったのか,予想以上の参加人数.
# つくば駅からのアクセスがこんなに悪いとは思っていなかったのでしょう.
結果敵に準備したプロシーディングスが足りなくなり,途中から事前登録者以外は
プロシーディングスなしの割引価格ということになりました.

それから,参加者のみなさんは意外に晩ご飯を食べるところで苦労していたようです.
参加者の方々に配ったグルメ情報は古いものだったようで,私も
篠本先生に古い情報を教えてしまってしばし路頭に迷わせてしまったようです.
前日で懲りたのか,翌日開かれた懇親会には予想以上の参加者が...
多くの先生から示唆あふれるコメントをいただき感激しました.

さて,会議の内容ですが,岡田研@東大から NIPS に通った2件の発表も含まれており,非常に
レベルの高いものでした. 招待講演も非常にインパクトのあるもので,上記のような
私の不手際を除いて会議は大成功でした.
なお,プロシーディングスは大会ホームページのプログラムのところからアクセス可能ですのでご興味のある方はごらんください.
# と思ったらまだパスワードが必要だった. 連休明けにでも確認してパスワードを外します.

以上なんだか書くことがたまっていたのですごく長くなってしまいました.
最後まで読んでいただいた方ありがとうございました.
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